自己紹介と学部生へのメッセージ
自己紹介と学部生へのメッセージ
自己紹介
皆さんこんにちは。2006年12月に金沢大学に准教授として着任しました藤本です。専門はX線天文学・高エネルギー宇宙物理学実験です。金沢大学に来る前はJAXA (宇宙航空研究開発機構) の宇宙科学本部で助手をしており、X線天文衛星あすかやすざくの開発・運用、これらの衛星を使ったX線天体の観測的研究、そして将来の衛星に搭載する極低温X線分光装置の基礎開発を行なっていました。金沢大学では極低温X線分光装置の基礎開発と人工衛星を使った観測的研究を進めると同時に、2014年打ち上げ予定の日本の次期X線天文衛星Astro-Hに搭載される極低温X線分光装置SXSの開発に、開発チームの一員として取り組んでいます。
数物学類・物理学科の皆さんへ
天文学・宇宙物理学は他の様々な基礎物理学 (力学、電磁気学、熱統計力学、量子力学など)を駆使して宇宙の神秘に挑む物理学の一分野です。また、新しい観測装置の開発には物性物理、低温物理などの幅広い知識とその応用が必要です。ある意味で天文学・宇宙物理学は応用物理学の一種といってもよいかもしれません。宇宙の謎を解き明かしたい人、究極のX線検出装置を作りたい人、何でもよいからいろいろと貪欲にやってみたい人、ぜひ一緒に研究しましょう。4年で私のところに配属になった場合、「それまでに学んだ物理を現実の問題に応用できるようにする」ということを目標に実験的な課題課題に取り組んでもらう予定です。大学院では極低温検出器開発とX線天文衛星を使った観測的研究の二本立てで課題研究を進めてもらうことを考えています。
名前: 藤本 龍一
生年月日: 1969年1月30日
年齢: 43歳
血液型: O型
出身: 大阪
専門: X線天文学、高エネルギー宇宙物理実験