第3回 MeVガンマ線天文学研究会
開催趣旨
観測技術の進展により、電波からガンマ線、さらには宇宙線、重力波、ニュートリノと
様々な観測手段を我々は手に入れ、多波長・多粒子天文学が成果を上げつつあります。
特にガンマ線帯域は、Fermi が GeV 領域において5000を超える天体を報告し、
2018年には CTA/LST 初号機が完成し、今後 >30 GeV 領域でも 1000天体程が発見されると期待されています。
しかしMeV ガンマ線帯域は、観測の難しさから1991年に打ち上げられた CGRO 衛星以降大きな進展がありません。
MeV ガンマ線は X 線以下の低エネルギー領域とガンマ線領域をつなぐ帯域であると同時に、
核ガンマ線という新しい観測指標を我々にもたらす重要なエネルギー帯域でもあります。
2027年の打上げ予定のCOSI衛星やSMILE・GRAINE・GRAMSなど気球実験の進捗も目覚しく、
他にも様々な観測機器開発や観測提案が進められているなど、MeVガンマ線観測へ向けた熱量が高まっています。
そこで、第3回となる本研究会では、将来のMeVガンマ線天体観測に向けた機器開発・
宇宙環境下での観測における背景事象の理解・機械学習を用いた新しい解析手法の検討などに焦点を当て、
気球・衛星ミッションへ進むため、互いの技術的交流・問題点の共有化をはかることにしました。
実際に開発・検討している若手の発表を強く希望しています。
皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
開催日時・場所
日時:2024年9月9日(月)~9月10日(火)
場所:石川県金沢市 石川県文教会館
世話人
井上 (阪大)、深沢 (広大)、渡辺 (ISAS)、中澤 (名大)、小高 (阪大)、前田 (京大)、高田 (京大)、澤野(金沢大)
主催
金沢大学 理工研究域 宇宙物理学研究室